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きららの森のできごと
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2010/03/28のBlog
[ 09:43 ] [ きららの森の学校 ]
《低学年造形クラス》

日本の昔話『米良の上ウルシ』
 ここでは「にじみ絵」でない技法にも挑戦しています。絵は、お話に出てくる「木彫りの龍の置き物」を描いたものです。木彫りで作る時のように、ここでは形から入っていきました。太筆で龍の流れるような体を一気に描いた後、目やうろこなどをいろんな色で描いていきました。
 お話では、この木彫りの龍が、高価なウルシの溜まっている淵の底に沈められます。するとその龍に、いつの間にか魂が宿り、本物の龍になってしまいます。その龍が、淵の底のウルシを採って私腹を肥やそうとする、貪欲な人間たちから、ウルシを守る、という内容のお話です。
 子供たちは龍を描くのがとても好きで、男の子は特にそうです。龍は昔から神様、またはその使いとして、崇められてきました。それは単なる空想の生き物ではなく、宇宙、自然に表れている流動的な創造力と深く関係しているようです。昔の人たちは、自然を通してその力を直接感じていたのでしょう。しかし、西洋文明化とともに、いつしか龍は退治せねばならない存在となってしまいました。機械化、分散化が進む現代社会において、龍の自然力は新しい気づきをもたらしてくれるかもしれません。

細井信宏
[ 09:11 ] [ きららの森の学校 ]
《高学年造形クラス》
「アショカ王の柱」を制作する
 今からおよそ2300年前の古代インドには、強大な王国が存在していました。その王様にはたくさんの王子がありましたが、その中の一人、アショカは、他の王子よりも「身分が低い、容貌が醜い」からと、世継ぎとしては認めてもらえず、王様からは可愛がられることはなかったといいます。ある時、王様が病で倒れると、アショカは軍を率いて強引に王の座に就き、世継ぎとして決まっていた王子や逆らう者たちの命を奪い取ってしまいました。こうして残酷で横暴なアショカ王の名は、全国に知れ渡ることとなりました。
 野心に燃えるアショカ王は、隣国を支配しようと戦争を引き起こしますが、戦場でのあまりにひどい惨状に、残酷な王と言われたアショカの心にも深い後悔の念が起こったといいます。そしてある時、アショカ王は、粗末な衣服に身を包んだお坊さんに出会い、お釈迦様の教えについて知ります。

「お釈迦様の教えとは、どのようなものか?」
「平和の教えでございます。お釈迦様の教えには差別はありません。人間も動物も植物も命あるすべてのものは、この素晴らしい世界をつくる大切な存在なのです。人間の命を奪うことはもってのほか、動物も植物も大切に扱わなければなりません。また、人間は、生まれによって卑しい人になるわけでも、生まれによって尊い人になるわけでもありません。その人の行いによって卑しい人ともなり、行いによって尊い人ともなるのです。」

 その後、アショカ王は、もう戦争をしないことを誓いました。人々には「正しい行いをするための法」をつくり、それによって争いの少ない平和な国をつくろうと励みました。聖なる動物を表わした柱をたくさん建て、正しい行いについて記した文字を刻み、通りがかる人びとに見えるようにしました。更に、お釈迦様の教えを広めるために、たくさんのお坊さんを他の国々に派遣しました。こうしてお釈迦様の教えは、多くの人々のもとへと運ばれていきました。

細井信宏
2010/03/13のBlog
[ 20:49 ] [ きららの森の学校 ]
今日は「きららの森の学校」の初めての発表会でした。1年半前にドイツの治療教育の先生の講座で、生徒たちの劇のVTRを見せていただいて以来、子どもたちと演劇をしたい、とずっと暖めてきた願いがやっと実現しました。演目は宮沢賢治の「双子の星」。

 演じる高学年のクラスは月1回の授業なので、結局まる1年かかってしまいました。しかも台詞は覚えず朗読劇の形での発表でした。けれど“本番”で子どもたちが見せてくれる集中力を、今回も嬉しく見せてもらいました。通し練習は2回くらいしかできなかったのに、子どもたちの素晴らしい集中で、りっぱな仕上がりになりました。宮沢賢治の作品には何度読み返しても大切なメッセージが込められています。授業ではあえて、ほとんど触れることはしませんでしたが、繰り返しこのテキストにふれ、演じることによって、こちらが教訓を垂れるよりよほど的確に、子どもたちの中に賢治のメッセージが入っているのだと思います。会場設営から絵画・造詣クラスの作品の展示、進行、などなど全ての雑務を快く引き受けてテキパキこなしてくださるお母さん・お父さん方の献身的な協力なしにはこの会は実現しませんでした。本当にありがたいことでした。

 中務 理美
2009/12/22のBlog
[ 00:34 ] [ きららの森のキッチン ]
兵庫県立一庫公園で、私たち「きららの森」が、毎月第3土曜日にさせていただいているイベント「きららの森のキッチン」。
里山の自然がいっぱいの公園で、大人も子どもも一緒に自然体験、ネイチャーゲームを楽しんだり、皆さんの健康を気遣ったお昼ごはんを作って、いただきます。

当日は、とっても寒い日!!
外に出たくなくなりそうな、ここ数日。そのためか、参加申し込み人数が、ひと家族だけ・・という、きららのキッチン史上最少人数!スタッフのほうが多い状態でのイベントとなりました。

でも当日、一庫公園のほかのイベント参加の方たちが9名も、お昼ご飯を食べにきてくださいました。急ににぎやかになり、嬉しい予定外のできごとでした。作っていた料理も無事、足りて、「おいしかったよ」と感想をいただいて、よかった~

今日は、冬至メニュー。柚子とかぼちゃを使いました。
★5分つき米ご飯

★水菜と白菜とおあげさんのすまし汁・・・私の能勢の実家の畑で採れた水菜と白菜。花型人参と大根も入れて。

★田楽・・・大根、豆腐、里芋、こんにゃく。 大根はゆっくり弱火で煮て、甘みを出します。里芋は蒸して。こんにゃくは、たたいて、塩もみ塩茹でと、丁寧に下ごしらえ。やさかの白味噌に柚子を入れて練ると、とってもおいしい田楽味噌ができました。

★ごぼうとにんじんと玉ねぎの煮物・・・ごぼうをじっくり炒めて、うまみを出します。玉ねぎも甘みを出すように炒めて、それからじっくりことこと煮ます。おしょうゆで濃い目に味付けして、今日のメニュー全体を引き締める味付けです。

★小豆かぼちゃ・・・私の実家の母が無農薬で作っているかぼちゃです。砂糖を入れなくても、甘くておいしい。

★青梗菜のおひたし・・・ひとくらクラブのHさんの畑の青梗菜。 写真のお昼ご飯のプレートは、青梗菜が入っていないので、緑の色合いが足りませんが・・。
無農薬野菜を使った料理で、これで350円は安いかも。
(このうち50円は緑化活動に寄付されます。)


子どもたちもは、小さな手で五平餅をつくり。
それから、こどもたちと山を歩きます。柴や枯葉を拾ってきました。
拾った枝を、早速、ノコギリで切ります。

寒いけれど晴れて、公園の澄んだ空気はきもちいい。
子どもたちは、公園の自然の中で外遊びを満喫したようでした。

今日は、きららの森の女性スタッフ3名、ひとくらクラブの男性スタッフ2名に、参加者のご家族とで和気藹々、でした。

娘が2歳の頃から始めた、この「キッチン」ですが、娘を抱っこしたり、息子が赤ちゃんの頃はおんぶして、続けてきました。
今思えば、ちょっとしんどい時期もあったけれど、
今は、娘も息子も私から離れて、子供同士でなかよく元気に遊んだり、ひとくらクラブのお父さんたち(子どもたちから見れば、おじいちゃん世代)からいろいろ学んでいる姿を見ると、「ここのスタッフを続けてきてよかったなぁ~」とつくづく思ったりしました。
(松尾かおり)
2009/12/13のBlog
[ 15:05 ] [ きららの森の学校 ]
12月12日、恒例のりんごろうそくが猪名川キャンプ場で行われました。
どの大人もテキパキよく働いて下さって、あっという間に礼拝堂がりんごろうそくの庭に
早代わり。キッチンからは早速美味しそうな匂いが漂い、屋外ではいつものようにカセットコンロの上でみつろうが甘い匂いを立てています。
 授業の合間に子どもたちはめいめいろうそくを作り、りんごの芯をくり貫き、そのりんごをピカピカに磨きます。お母さんたちの作ってくださった、心と身体が喜ぶ美味しい食事をいただいたら、いよいよりんごろうそくの庭に入ります。
それまで外でサッカーやバスケットボールやなわとびや野球で元気に遊んでいた子どもたちも、真っ暗な部屋に入ると自然に静かになってきます。今年初めてのニングルのお話を聞き、真ん中のろうそくに火が灯ったら、ひとりずつりんごろうそくを持って緑のうずまきの中を歩いていきます。
 音のないのもいいかもしれませんが、今年もやっぱりここでライアを奏でました。ライアの音は耳の聴こうとする範囲を広げてくれるような気がします。即興で子どもたちの動きを見ながら明るい調子のメロディをつなげていきました。空間の静けさに役立っていたら嬉しいです。
さて、全てのろうそくがついたところで音楽クラスの発表です。
今年は1・2年生はふだんやっていることを見ていただくことにしました。
笛を習い始めた子どもたちが、まず音の高さを聞き分けられるよう、小鳥になって練習してきました。真ん中の音(A)が聞こえたら小鳥はまっすぐ横に伸びた枝に止まります。
高い音(E)が聞こえたら空高く飛び上がります。低い音(D)が聞こえたら地面に下りて
エサを食べます。それから、「かりかりわたれ」の歌を音の高さに合わせて鳥がはばたくように動かしながら歌いました。そしてその歌を笛で吹きます。1年生は最初と最後のフレーズだけ、2年生は全部を吹きます。みんな真剣に一生懸命吹いていました。
子どもが真剣になると、凄い集中力を発揮します。ほれぼれする瞬間です。
 3年生以上のクラスは、ペア・アルボムという人が作ったリズミカルな勇ましい曲を歌いながら登場です。手拍子・足拍子も入り、次にはジャンベ(アフリカの太鼓)とクラベスも加わっての合奏になります。歌をリコーダーに替え、打楽器と一緒に力強く演奏します。このリズムは音が伸びる所だけリズムを細かく打つという単純なルールなのですが、意外と難しくいい練習になります。次は去年練習していたドリア旋法を使った中世のクリスマスの曲「アレルヤ」を、やはり歌と笛で演奏します。合いの手に打楽器が入るのがポイントです。今年は二人の男の子が交代でジャンベとクラベスを担当し、打つタイミングを真剣にねらって見事に打ってくれました。最後に私とひとりのお母さんに手伝っていただいて、子どもたちのオスティナートに2声の旋律をつけました。華やかになったところでおしまい。出口でひとりずつ手づくりのプレゼントをいただきます。
再び小雨の降る中、外で元気に遊ぶ子どもたちでしたが、彼らの中に何か残るものはあるのでしょうか?残らないはずはない、と私は思います。都会に近いのにこんなに自然な環境の中で、1年で一番日の短い冬至の季節をこのように味わい、両親の暖かいサポートに支えられて、きららの子どもたちは幸せもんだな~とつくづく思います。
願わくば、世界中の子どもたちがこんなふうに幸せにクリスマスを迎えてられますように! 今年もありがとうございました。

 (中務 理美)